.... 何で私素直に待ってんだろ。 どうせ何か奢らせるつもりだよ。 今のうちに帰ろう。うん。 そう思って帰ろうとしたら 「何帰ろうとしてんの?」 ギュッ 後ろから翔に抱き寄せられた。 「ちょっ!何すんの!やめてよ!」 必死に抵抗して抱きつく腕を払おうとする。 でも相手は後輩とはいえ男。 全然びくともしない。 「試合ちゃんと勝ったよ? なんかご褒美ちょーだい。」 少しかすれた声で耳元で囁いてきた。