こいつは今俺の腕の中にいる。



「し、しなきゃ駄目?」


涙目で本人は自覚してないみたいだけど上目遣い。

俺にはキスしてと言ってるようにしか見えない。



「離してほしくないの?」

まあキスしても最初から離すつもりないけどね。笑

離すわけない。だって離したらすぐ俺からにげるでしょ?




「うぅ……、分かったよ。キ、キスするから目閉じて?」

やっと諦めてキスする気になったか。

ってかキスの辺りでどもるとか本当に高2かよ(笑)


「ん。」

本当はゆいのキスする時の顔見たいけどね。
そんな事言ったら絶対キスしてくれないだろうからここは大人しく目を閉じる。











「ちゅっ」








本当に一瞬だけゆいの唇が触れた。