「香織!あたしら先に帰るよ!?」
「えー!?待ってよぉー!」
「のろまのかおりんっ☆おいてくぞっ☆」
あたし、北田香織、15歳。
この春から高校生になったの!
「あんたねぇ・・・なぁにが『高校生になったらマイペース卒業する!』よ・・・逆に増してるわよ・・・」
「それは小学校の入学式と中学校の入学式にも言ってたよ☆かおりん成長してないね♪」
「そんなこと言うならちょっとは手伝ってよぉ!」
で、さっきから毒舌吐きまくってるのは友達の高山晴香と藤岡真美。
晴香は学年1の美人さんで、真美は学年1かわいい・・・
そんな二人と比べたら天と地の差があるあたしだけど頭のよさは二人に勝ってるもん!・・・多分・・・で、でもこの学校(偏差値72)のトップ合格だもん!頭いいはず!
ま、誰にでもあだ名をつけたがる真美も面倒見がいい晴香もあたしの大切な友達だ。
「はぁ・・・まったく・・・いつまでたっても変わらない・・・」
「ま、でもそれがかおりんだよっ!ね?はるたん?」
「まぁね。香織。手伝ってあげるから今度奢ってよね。」
・・・・・・・はぁ・・・
また出費・・・