執事と秘密の恋愛




「ケーキできたぞ」

勝手に部屋に入ってくるのも慣れた。

「ありがと」

いい匂いがする。

やっぱ高杉が作ったのがいちばんだよね。

ケーキを食べようと、フォークをとろうとした。

「ひと口くれ」

「え?」

高杉にフォークをとられてしまった。

「ん、うまいな」

フォークって、1つしかないよね?

「食べないの?」

「え…あの…」