「ホントにないの?」

「うん」

玲香はため息をついた。

「じゃあ特別の意味教えられないなぁ」

「いや、他にもある。料理とか勉強とか、何でもできてすごいと思う」

「他には?」

「他に?」

他って…。

「ないけど…」

それ以外になんかあったっけ?

「じゃあダメー」

「なんでよー」