「お嬢様、着きました」 「ケーキ、ある?」 「すぐにお作りいたします」 「今日はショートケーキね」 「かしこまりました」 玲香をあたしの部屋に連れて行く。 「いつもの高杉さんじゃない」 「お父さんとか、周りに人がいないと敬語使わなくなるんだから」 「あり得ないよ」 「それがあり得るの。玲香の前だったら絶対敬語使わないよ」 それから、あり得ないあり得るの言い合いが続いた。