「お嬢様、どうぞ」 「ありがと」 当たり前のようにドアを開けてもらい、車に乗る。 「あなたのことは高杉って呼べばいい?」 「はい。何とでもお呼びください」 「年はいくつ?」 「18でございます」 「若いのね」 あたしの1つ上かぁ。 「大学には行かないの?」 「はい。私は、一生波川家にお仕えしたいと思っております」