目を覚ますと、もう暗くなっていた。 「正也!?」 「やっと起きたか」 あたしは服を着ていた。 正也が着せてくれたんだろう。 「そろそろ帰るか」 「うん」 車に乗っているとき、あたしたちは何も話さなかった。 あっという間に家に着いてしまった。 「じゃあな」 「明日、見送りに行くから」 「ありがとな」 「じゃ、バイバイ」 「またな」 正也は行ってしまった。