「この春巻き、正也が作ったんだよ」 あたしの彼氏である正也の料理を、初めて食べる笠寺さんに自慢したかった。 「おいしい。さすが高杉さん」 いつも通りほめてくれる玲香。 「おいしい。すごいですね」 笠寺さんもほめてくれた。 あたしが作ったわけじゃないけど、すごく嬉しい。 それから、お互いのお弁当をほめあいながら完食した。