でも、この毎日の日課にもなってる出来事が俺には嬉しい。


役割があるってことは、それをやらなきゃいけないわけで。
俺が必要とされてるように感じる。

だから、毎朝起きる必要はないのに頑張って起きている。

リズムが出来るまでは辛かったけど、今は大分慣れた。



何かをしてると、さ。


余計なこと、考えなくていいでしょ?



朝ご飯を食べて、片付けをしてから部屋に戻る。
部屋に入ったと同時に携帯が鳴った。


ベッドに置きっぱなしの携帯を取ると、開く。

聖からの返事。


【よかった~!家で飲もうよ!うまい酒、あるんだっ!】


家、か。


【時間決まったら教えて】


メールを送信した後。
俺はメールを遡って、過去の受信メールを開いた。


あれから、聖はことあるごとに彼女…、泉の写メを送って来た。

聖は俺と泉が知り合いって知らないし、やめろ、とも言えない。


昔、付き合ってたなんて言えるわけない。





…………今も好きだなんて口が裂けても言えない。