「…聖、言い過ぎじゃね?」
さすがにそう思った俺は聖に言うが、聖は無表情で。
「あーやって色々な男に声かけたりする奴嫌い。
きっと簡単に股開くよ」
「……………」
もう、何も言えなかった。
腹黒いのはわかってたつもりだったけど、聖がこうもはっきり“誰か”に毒吐くところ見たことがない。
愚痴は聞いてたけど、誰かいても千里ぐらいだ。
大体、愚痴は客のことだったからこんな姿を見たことがない。
だから、正直かなり驚いている。
「あっ、伊織、俺見たい洋服あったの。
後で行ってくれる?」
「ああ、うん」
何もなかったかのように笑う聖。
ちらほらと。
聖の本性の断片が見えていたのに。
疑うことなく、俺は聖を受け入れていた。
だって。
どうやったら、昔の仲間を急に疑うことが出来るんだ。
心の内に潜む、悪魔な顔なんて見ただけじゃわからないじゃないか。
俺は。
信じたかったんだ。
だって。
昔の俺のことを知ってる奴は少ないから。
さすがにそう思った俺は聖に言うが、聖は無表情で。
「あーやって色々な男に声かけたりする奴嫌い。
きっと簡単に股開くよ」
「……………」
もう、何も言えなかった。
腹黒いのはわかってたつもりだったけど、聖がこうもはっきり“誰か”に毒吐くところ見たことがない。
愚痴は聞いてたけど、誰かいても千里ぐらいだ。
大体、愚痴は客のことだったからこんな姿を見たことがない。
だから、正直かなり驚いている。
「あっ、伊織、俺見たい洋服あったの。
後で行ってくれる?」
「ああ、うん」
何もなかったかのように笑う聖。
ちらほらと。
聖の本性の断片が見えていたのに。
疑うことなく、俺は聖を受け入れていた。
だって。
どうやったら、昔の仲間を急に疑うことが出来るんだ。
心の内に潜む、悪魔な顔なんて見ただけじゃわからないじゃないか。
俺は。
信じたかったんだ。
だって。
昔の俺のことを知ってる奴は少ないから。



