レンタル彼氏 Ⅱ【完結】

「絶対無理ー!付き合ったら、写メぐらいならいいよ」


「写メかよ。まあ、それでも全然構わないけど」

まだ頬を膨らます聖に、軽く吹き出した。
それに聖も釣られて吹き出してから、一緒に笑い合った。


そこに間に割って入ったのは。


「あのー……」

その声に二人でくるっと振り向く。

「きゃっ、まじカッコいい!あのっ、暇なら一緒にお茶しませんか?」


おー…聖、やっぱりモテるな。
さすが。

呑気に考えていると。

「………てか、暇そうに見える?」


「え?」


俺も声をかけた女の子も、目が点になる。

「俺は今、こいつと一緒にいるから暇じゃねえっつうの!顔見て出直せ!ブス!」


「…………なっ」

最低!などと言いながらその子は元の席に戻る。



当の聖はしれーとしながら紅茶を飲んでいる。