「私が聞いていいの?」
そう、問い返す泉は真面目な顔をして言った。
……何を、言ってるんだろう。
寧ろ、泉以外に聞いてもらいたいと思わないけれど。
「泉に全部知ってもらいたいの」
台所の前で立ち尽くす泉に俺はそう言った。
その言葉を聞いた泉は仄かに頬を染めて、ゆっくりと微笑んだ。
きっと。
お互いがお互いを求め過ぎていて。
一つ一つの言葉や、仕草が不安なんだと思う。
離れたその日から、今まで。
ずっと、好きだったから。
俺はなかったけど、泉の場合出会いなんて山程あったはず。
それに側には聖がいたんだ。
好きになってもおかしくない。
会うことも出来ず。
最低な別れ方をしたにも関わらず。
泉は俺だけを好きでいてくれた。
いつ、離れるかわからない恐怖は、もしかしたら泉の方が抱えているのかもしれない。
………突然、泉の前から姿を消したのは俺だったから。
親に捨てられて、苦しい思いをしたのに同じことをしてしまったんだ。
そう、問い返す泉は真面目な顔をして言った。
……何を、言ってるんだろう。
寧ろ、泉以外に聞いてもらいたいと思わないけれど。
「泉に全部知ってもらいたいの」
台所の前で立ち尽くす泉に俺はそう言った。
その言葉を聞いた泉は仄かに頬を染めて、ゆっくりと微笑んだ。
きっと。
お互いがお互いを求め過ぎていて。
一つ一つの言葉や、仕草が不安なんだと思う。
離れたその日から、今まで。
ずっと、好きだったから。
俺はなかったけど、泉の場合出会いなんて山程あったはず。
それに側には聖がいたんだ。
好きになってもおかしくない。
会うことも出来ず。
最低な別れ方をしたにも関わらず。
泉は俺だけを好きでいてくれた。
いつ、離れるかわからない恐怖は、もしかしたら泉の方が抱えているのかもしれない。
………突然、泉の前から姿を消したのは俺だったから。
親に捨てられて、苦しい思いをしたのに同じことをしてしまったんだ。



