レンタル彼氏 Ⅱ【完結】

そんなわけ、あるかよ。



そう、思うが何も言えずに俺は吏紀に言われるがままドラッグをやっていた。






………破滅の始まり。






それから俺は気分が下がった時や、イライラした時はドラッグをやる。



あの高揚した気持ちや、解放感がたまらなかった。




そんな生活を一ヶ月ほど送っていた時。




聖は今回の客の相手で忙しく、中々会えなかった。


俺は忙しい人だったから、暇はあった。




逆にその暇が俺をドラッグにはまらせていたんだ。




吏紀から毎度ドラッグをもらう。
そのお金は支払った。



女を何人も呼んで一緒にやったこともあった。

確かにサイコーだと言った言葉がわかる。





それから暫くして吏紀がいなくなった。







それは本当に突然。



聖に聞いても知らないと言う。

その時俺はドラッグに既に依存していた。




手元にはもう、ドラッグがない。

吏紀もいない。



どこで買えばいい………?






ドラッグが切れた時から、俺の手は震えて。

幻覚が見えるようになった。