「……まあ、何かあったら力になれるかわからないけど言ってよ」
「………ああ、うん」
虚ろに返事をすると、俺は携帯を閉じた。
そして携帯をベッドに投げると、首のガーゼを剥がした。
恐る恐る触ると、何か傷痕があった。
触れる度にチクチクと痛みが走る。
だけど、これは縫った傷痕ではないだろうか。
触った感触がそうだった。
背筋がぞくりとする。
本当に俺は。
二度と戻れないような気がした。
一生、普通の人間には。
放り投げた携帯から、さっきもらったメモを見て佐々木の番号にかける。
翌日の仕事相手のことや、内容、時間などこと細かく聞いて電話を切った。
…………キャバのボーイで色をしてたりもした。
それなりの経験はある。
不特定多数を相手にしてたわけではないけど。
きっといけるはずだ。
拳を強く握りしめると、俺はベッドに横になった。
明日の初仕事の為に早く寝よう。
俺なりの仕事をしよう。
そう思い、眠りについた。
「………ああ、うん」
虚ろに返事をすると、俺は携帯を閉じた。
そして携帯をベッドに投げると、首のガーゼを剥がした。
恐る恐る触ると、何か傷痕があった。
触れる度にチクチクと痛みが走る。
だけど、これは縫った傷痕ではないだろうか。
触った感触がそうだった。
背筋がぞくりとする。
本当に俺は。
二度と戻れないような気がした。
一生、普通の人間には。
放り投げた携帯から、さっきもらったメモを見て佐々木の番号にかける。
翌日の仕事相手のことや、内容、時間などこと細かく聞いて電話を切った。
…………キャバのボーイで色をしてたりもした。
それなりの経験はある。
不特定多数を相手にしてたわけではないけど。
きっといけるはずだ。
拳を強く握りしめると、俺はベッドに横になった。
明日の初仕事の為に早く寝よう。
俺なりの仕事をしよう。
そう思い、眠りについた。



