「でも、本当に私じゃなかったかもしれないじゃん」
「うん、だから写メ撮ったの」
「え?」
「彼女の写メって言って、泉の写メ送った。
伊織、動揺したんだろうね。返事来なかったよ」
またくくっと笑う。
あの、写メにそんな意味があったんだ。
「毎日毎日ね、嫌がらせのように泉の写メ送ってあげたんだよ。
会いたいと焦がれていた女が友人の彼女だなんて…どう思うだろうね」
「…………そんな」
「……泉と再会した時に、抱き締めることも出来ないんだよ。
気持ちを告げることも」
……胸が苦しくなって、ぼろぼろと涙が流れる。
解放された手で、何度も何度も拭う。
「………酔っ払って、うちで寝てたあの日。
伊織、うちに来てたんだよ」
「…………………」
うちに来てた…?
って、どういうこと…?
「……彼女来てるって言ったらあからさまに動揺してるから、わざと二人きりにしてやったの」
「……………」
眠っていた、あの短い間に。
伊織と?
「…まあ、伊織は逃げ出しちゃったけどね」
「うん、だから写メ撮ったの」
「え?」
「彼女の写メって言って、泉の写メ送った。
伊織、動揺したんだろうね。返事来なかったよ」
またくくっと笑う。
あの、写メにそんな意味があったんだ。
「毎日毎日ね、嫌がらせのように泉の写メ送ってあげたんだよ。
会いたいと焦がれていた女が友人の彼女だなんて…どう思うだろうね」
「…………そんな」
「……泉と再会した時に、抱き締めることも出来ないんだよ。
気持ちを告げることも」
……胸が苦しくなって、ぼろぼろと涙が流れる。
解放された手で、何度も何度も拭う。
「………酔っ払って、うちで寝てたあの日。
伊織、うちに来てたんだよ」
「…………………」
うちに来てた…?
って、どういうこと…?
「……彼女来てるって言ったらあからさまに動揺してるから、わざと二人きりにしてやったの」
「……………」
眠っていた、あの短い間に。
伊織と?
「…まあ、伊織は逃げ出しちゃったけどね」



