それからゆっくりと、私の首元に舌を這わせる。


「やっ、やめて!!」

聖がやめることはなく、そのまま顔はどんどん下に下がっていく。


「やだ、やだやだやだ!
何でこんなことするの?!
いきなりどうしたの?!」


必死に叫ぶと、聖の動きがぴたりと止まった。


「どうしたのって…?」


「…え?」


「いきなりって…?」


「………何…?」


聖が顔を上げて、私を見つめる。


「………お前のことなんか好きでもなんでもねえよ」


「っ!!」


聖は低くて、苛ついた声を出す。


「…全部…伊織に復讐する為だよ」


「…………………何を、言っているの?」


「………ふふ、ははは。
だから、さっきから言ってんじゃん。
お気楽だね。
俺があんたの笑った写メを撮る度に伊織が傷付いたってゆうのに」


「……………え?」


心臓が急に変な音を立てて動きだす。
聖の、言ってることの意味が分からない。


写メが、何で?


何で伊織を傷付けるの?