朝9時10分。 走れば5分で着く距離の学校だけど遅刻だ。 麻衣は間に合わないのでダラダラ歩いて学校に向かってる。 最近の学校はセキュリティが厳しくて学校のドアは鍵がかけられている。 登校時間を過ぎると閉められるのだ。 だからインタホーンを押す。 ピンポーン。 ガチャッ 「…はい」 『1年2組の竹村麻衣です。』 「…開けるね。」 ガチャッ その瞬間。 ウィーンガチャッ。 鍵が開いたみたいだ。