ドキドキしててもしょうがない。
どうせ、もうすぐ前に立って自己紹介しなきゃいけないんだもん。
私は、深呼吸をして心を落ち着かせた。
すると、タイミングよく創史が私の名前を呼んでくれたので、私はもう1度深呼吸をして教室のドアをゆっくりと開けた……。
入った瞬間、一気に浴びる視線。
教室にいるみんなが私を見てる。
そのせいで、さっきよりも心臓の鼓動が早くなって、私の緊張もマックスに達する。
「じゃあ、自己紹介よろしく」
教卓の前に立って自己紹介をしろと言ってるかのように、創史が教卓の前に手招きした。
私は緊張で頭がくらくらしながらも、教卓の前に立った。
「あ、浅沼心優です。よ、よろしくお願いしますっ」
なんとか自己紹介を済ませると、一瞬で教室内がざわついた。
「超可愛くね?」
「可愛いっつーか美人だろ」
「美女だよ美女」
「やばーい!お人形みたーい」
クラスからそんな声たちが聞こえて、私はさらに頭が痛くなった。



