「心優こんなところにいたの?!探したんだよー!」



ドキドキでどうにかなっちゃいそうな私は、すでにギブアップ寸前で……そんな時、ナイスタイミングで、沙良ちゃんが登場してくれた。



「あれ?てか、何で暁がいんの?」



私と暁が公園で会ったことがあるのを知らない沙良ちゃんは、私たちが2人でいるのことを不思議がるのも無理はない。



暁はそんな沙良ちゃんの質問に答えることなく、めんどくさくなりそうだと察知したのか……。



「次までに呼べるようにしとけよ」



暁は私の頭を優しく触りながらそう言い、その場からいなくなった。



「え?ちょっと、どういうこと?!呼べるようにって何が?」



沙良ちゃんは私の両肩を掴み、「全部教えて」と力強く言われた。

あまりの目力に、私は結局、暁と初めて会った公園のことからさっきの名前のことまですべてを沙良ちゃんに話した。



さすがにキスをされたことまでは言えなかったけど、沙良ちゃんは話を聞いて終始驚いた様子だった。