今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。


どうやら……光聖って人と悪魔は友達らしかった。



「購買行こうと思うんだけど、心優ちゃんも来る?」



暁って人に向けられてたみんなの視線が、光聖くんによって突然私に向けられた。



「ちょっと、心優勝手に連れてかないでよ」

「あ?お前に聞いてねぇよ」



私のことを守ろうとしてくれている沙良ちゃん。

教室で叫んだ私を覚えていないのか、しつこく絡んでくる光聖くん。



そのあと、結局沙良の硬いガードに負けて、光聖くんたちは悪魔を連れて教室を出ていった。



「ねぇ、沙良ちゃん」

「ん?」

「3人は仲良いの?」

「3人?3人って、あたしと光聖と暁?」

「うん」



私の席を悪魔に奪われた時も、沙良ちゃんが悪魔に対して対等にしゃべっていたから、ふと気になった。



「仲良いっていうか、幼なじみってやつかな?幼稚園から一緒で、今も同じアパートに住んでんの」