ポケットの中で握る心優の手の力が少し強くなった。
「私ね、これからもずっと暁だけが大好き」
「……あぁ」
「なので、どうぞよろしくお願いします」
深々と頭を下げる心優に、俺の精神面はなかなか努力していた。
素直すぎる心優に、ときどき……いや、結構な頻度で理性を失いそうになるときがある。
これでも一応男子高校生。
いろんな意味で心優は今日も俺の心をかき乱す……。
〜 番外編完結 〜
《 おまけ 》
「……今日のバレンタインね、実は光聖くんと沙良ちゃんが協力してくれたの」
「は?」
「暁が絶対バレンタインデーだって忘れてると思って、事前に光聖くんにバレンタインデーの話してもらうように言ってあったんだぁ」
「……なるほどな」
「上手く誘導して渡せてよかった!」
「……こっち向いて」
「え?……って、んん!」
「キスも誘導できてよかったな」
「……暁の方がうわてでした」
〜 本当に完結♡ 〜



