「お願い……やめて……っ」



さすがにこれだけ懇願したからか、暁は動きを止めてくれた。



すると、暁は深くため息をついた。



「抱きついてそれはさすがにやばい……」

「……え?」

「心優、食うぞ」



暁はそう言って、私の肩を押し……今度は私が暁を見上げる形になった。



暁の背景にはきれいな青空が広がっている。



私のこの心臓の音、暁に聞こえてないよね?

心配になるほど、ドキドキが加速してる。



そのあと、暁は本当に私の唇を食べるようにキスをしてきた……。



キスの嵐が終わり、荒くなった呼吸を整えるのに必死な私を見て……暁はやっぱり嬉しそうに口角を上げた。