「目のやり場に困るから、着てください……」
なるべく見ないように努力しても、暁の顔を見たらどうしたって暁の上半身が視界に入ってくる。
「……こんなんで恥ずかしがってたら先に進めねぇよ」
「……え?って、ちょっ、暁……っ」
暁はそファーからゆっくりと立ち上がり、そう言いながら私に近づいてきた。
そして、私に覆い被さるように暁の体が至近距離に来て……。
私の心臓は未だかつてないほど速く脈をうち、恥ずかしさで体温は上がった。
「待って……っ、ここで、はさすがに無理、なんですけど……っ」
このままソファーでそういう流れになるのかと思い、私は目の前の暁の胸を押した。



