今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。



「……今日キスしてねぇから、したくてたまんねぇんだよ」



甘く低い声でそうつぶやいたあと……私の耳に軽くチュッとした。



「こっちがせっかく我慢してんのに、あおってきたのは心優の方だからな」

「……っ」

「部屋入ったら、覚悟しとけよ」



悪魔の囁きを受け……私の魂はしばらくどこかへ飛んでいった。



……暁の低い声と甘い話し方が私の5感すべてを刺激し、完全に思考回路が停止した。



残りの受付までの時間、私は部屋に入ってからどんなことをされてしまうのかと想像が膨らみ、詳しくは話せないほどただただ顔が赤くなった。



「はい、では502号室です。ごゆっくりお過ごしください」