今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。



暁と幼なじみの沙良ちゃんと光聖くんだからこそ、こうして文化祭に来た暁の頑張りを、誰よりも分かっている。



「じゃあ、みゅーまた明日ね!」

「暁のことよろしくお願いね」



そう言って、仲良く手をつなぎながら沙良ちゃんと光聖くんは教室を去っていった。



「……はぁ……」



ホッとしたあまり、ため息がこぼれる。



私がキスしようとしていたことも、暁が私の太ももを触っていたことも、なんとかバレずに乗り切った。



「それより暁……っ、この手はなに……っ?」



恥ずかしくてあきらかに照れてた私。



それなのに、暁は面白がるようにニヤついた。



沙良ちゃんたちが近づいてきてたのにも気づいていたはずなのに、私の太ももから手を離さなかった。