今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。



その原因は……暁が私の太ももを触っているから。



突然伸びてきた手に驚きを隠せず、思わず暁の顔を見る私。



さっきまでぐっすり寝ていたはずなのに、こっちを睨むように見ていた。



えっ?起きてたの……っ?



いつから……?



絶対に寝ていると思ってた暁が、まさかの起きていたかもしれないという事実を知り……頭は大混乱。



「……っ」



太ももに触れる手がゆっくりと動き、スカートの中へと入ろうとする。



なに、なになに……っ?!



暁の顔色は一切変わらず、ただ手だけがゆっくりと動く。



「みゅー?どうした?大丈夫?」



近づいてきた沙良ちゃんと光聖くんに、さらに焦る私。



こんなところを見られたら、とんでもないことになる!



……あ、あぁ、そうか。



もしかして、私がカラオケに参加するのが嫌で、わざと太ももを触って妨害してる……?