なんでだろう……。
今、すごくキスしたい……。
女の子がそんなこと思うのって……変だよね。
でも、やっぱり暁の寝顔がかっこよくて……吸い寄せられるように、私はさらに顔を近づけた。
すると、遠くの方から話し声が聞こえてきた。
その声はだんだんと大きくなっていき、近づいてくるのが分かる。
「……あ!みゅー、ここにいたんだ!」
教室のドアがガラッと音を立てて開き、入ってきたのは……沙良ちゃんと光聖くん。
「暁、寝ちゃってるの?」
「そうみたい……」
私が暁に顔近づけてたのバレてないかな……?
沙良ちゃんと光聖くんが入ってきた瞬間に、勢いよく立ち上がったから、バレてないとは思うけど……。
私の下心がバレてないか……その心配で心の中はいっぱい。



