暁のおじいちゃんが淹れてくれたアイスココアはとても美味しくて、暑くて渇いていた喉をすぐに潤した。



暁にはアイスコーヒーが出され、ガムシロップもミルクも一切入れずブラックを飲んでいるのを見て、暁らしいなと思った。



「おい、まずは俺のことをこのかわいこちゃんに紹介してくれよ」

「あ、あぁ、だよな……」



暁はアイスコーヒーをゴクッと音を立てて飲んだあとに口を開いた。



「俺の親父の父親で、つまり俺のじいちゃん。親父が死んでからは、父親代わりで育ててもらってたくさん世話になった人」



前に暁が小学生の時にお父さんが亡くなったって聞いた。



その頃からお母さんも精神的に弱くなってしまったって言ってたから、きっとおじいちゃんといる時間が多かったんだろうな……。



2人の雰囲気を見ているだけで、絆の深さが伝わる。