『……あれからもう、コンビニにそのお客さん来てない?』
『来てないよ!しかも、店長に話したらすごく心配してくれて、バイトの時間を朝の9時から夕方の3時にしてくれたんだ!明るい時間に帰れるからだいぶ違うかも』
『ならよかった……。なにかあったら、いつでも話聞くからね?』
『みゅー……っ、ありがとうーっ』
そのあと他愛もない話をしていた私たち。
すると、いきなり沙良ちゃんが『待って!』と、何かを思い出したように大きな声を出した。
『みゅーの話聞いてないじゃん!私、自分の話ばっかりしてたよね。ごめんっ!』
『あ、私もすっかり忘れてたから全然大丈夫だよっ』
『忘れてたんかいっ!……それで、話したいことってなに?』
沙良ちゃんの話を聞いてたら完全燃焼しちゃったというか、私と暁は別に付き合うことになったわけじゃないしなぁ……と、心の中で葛藤した末、私はゆっくりと口を開いた。



