今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。



光聖くんに腕を引っ張ってもらい、沙良ちゃんは無事に車から抜け出せた。



光聖くんに「座ってろ」と言われたので、大人しくコンビニの前で座った。


地面に転がっていたお客さんは焦った顔をして、さすがにやばいと思ったのか、その場から走り去ろうとした。



しかし、光聖くんがすぐにその人の足に自分の足を引っかけたことで、お客さんはその場で派手に転んだ。



その上に光聖くんは馬乗りになり、沙良ちゃんの方を向くと「こいつ、どうする?警察呼ぶ?」と言ってきた。



沙良ちゃんは少し悩んだが……車に乗せられただけだし、ここで警察を呼んで大事にしたくなかったため、警察は呼ばないことにした。



「あのさぁ、こいつ俺の女なの。だから、また今度俺らの前に現れたり、変なことしたら痛いこといーっぱいしちゃうからね?おっけ?」

「は、ははいっ!もう絶対しません!ありがとうございます!すみませんでしたっ」



光聖くんの"俺の女"発言に……沙良ちゃんの心拍数は、沙良ちゃん語で言うと爆上がりしたという。