トラウマを抱えているこんな私を暁は本当に好きなのかな……とか。



具体的に私のどこが好きなのかを聞けなかった分、夜になるとネガティブに考えてしまってた。



そんな情緒不安定な私のところに、夏休みも残り3日の日に電話がかかってきた。



相手は沙良ちゃんだった。



『みゅー、元気?私バイト入れすぎちゃって全然遊べなくてごめんね?』

『ううん、大丈夫だよ!会えなくて寂しかったけど、こうして沙良ちゃんの声を聞けただけでも嬉しい』

『まーたこの天然美少女は!そんな可愛いこと言われたら今すぐに会いに行きたくなっちゃうじゃんっ』

『ふふっ、じゃあ会いに来てよっ』

『なにその返し、可愛すぎるんですけど……!この会ってない間になにかあったのかー?』



人一倍勘が鋭い沙良ちゃんにそう言われ、自然と背筋が伸びた。



『あのー……実はね、沙良ちゃんに話したいことがあって……』