「行ってきます。」
「お姉ちゃん、行ってらっしゃい!」
先に仕事に行ったお父さんからは、
大丈夫!って置き手紙が、朝食のとなりに張ってあった。
流星にも、笑顔で見送られた。
そうだ、大丈夫。
玄関を出ると、
煌斗と太陽が待っていた。
マフラーを巻いて手袋をして、
受験票を持って、
お父さんがいつも持っている
という御守りを託されて…
3人で桜林寺学園に向かった...
「701、703、70……4」
!!!!!!!!!
あった。あったあったあった!!!
合格!!!合格したー!!
声には出さずに、
拳で小さくガッツポーズを取っていると、
ポンと肩を叩かれた。
後ろを振り向くと、
煌斗と少し涙目の太陽がたっていた。
………2人は…?