自分の両親の前で
延々と泣き続ける桃歌。


俺は撫でまくる。






不意に


泣きまくっている桃歌と
昔の俺が重なった。




亡くなった親父の傍で
泣きまくってる幼い俺に


優しく頭をなでる御袋。



親父は仕事熱心な人で俺の憧れだった。
家族のために一生懸命に働く親父。


心優しい人.....





でも、死んでしまった。






眠ってる親父の頬に触れた時
《死》と云うものを理解した。






それは、ただ元気に走り回っていた
小学生の時に付いた傷跡.....