天神学園高等部の奇怪な面々21

この男はいつだってそうだ。

機械や発明にしか興味がない風な顔をしていながら、喋らせれば核心を突いた事を言う。

「な、何よ…偉そうに…」

素直に発明馬鹿のアドバイスを受け止められないカリナ。

だが、わかっているのだ。

この世界のスペシャルバカに憎悪をぶつけようとした事も、自分一人幸せになるのが間違いだと考えていた事も。

全てはカリナの勝手な解釈。

向こうの世界の仲間達は、そんな事は誰一人として望んではいない…。