天神学園に向かうまでに、随分多くの人達と擦れ違った。

中にはクラスメイトや先輩後輩の姿もあった。

恋人同士や友人と、ゴールデンウイークを満喫するのだろう。

カリナはこれから発明馬鹿の実験の手伝い。

それに不満はない。

好きで実験に付き合っているのだから。

そもそも少し斜に構えたような性格のカリナは、友人達と歳相応の女の子のようにはしゃぐなんて性に合わない。

発明馬鹿や吐血博士達と、わからないなりに小難しい話に付き合っている方がいい。

しかし…。