「……」

部屋のドアを開け、音もなく周囲を見回す。

何せ相手は武道家に達人に死神にエージェントだ。

気配を読む事にかけては超一流。

一瞬の油断も許されない。

息を殺し、物音一つ立てず。

神楽 七星(かぐら ななせ)は静かに部屋を出た。