『あー、だる…』

手に持っていた手紙をもう一回見てきれいにたたんでポケットの中に入れる。

"人様から貰ったものは大事にしなきゃいけないんだよ"

少し歩くとすぐ裏庭に着いた。

…そこにいたのは…。

知らない男の人。多分先輩かな。

「ぁ…、き、来てくれたんだ…!?」

物凄く動揺しながらその人が言う。

『…何でしょうか』

さっさと終わらせて欲しい、って心の中でため息をつきながら言う。

「あ、のさっ…なんてゆーか…」

何なのこの人。
早く言ってくんないかな…。

「じ、実は前から君のこと可愛いな…って」

…別に可愛くも何ともないんだけど。

『はぁ…。で?』

だからなんだって感じ…。