教室の机の席に着くと同時に思わず洩らす瞳。



「ああ~、びっくりしたぁ~」


鈴音
「どうしたの? 瞳ちゃん」



「うん。今朝ね、慌てて登校してたら車に轢かれそうになっちゃって……」


鈴音
「ええーっ!?」



「その時、あたしと同じくらいの女の子が助けてくれたんだけど、
 名前聞くの忘れちゃって……」


鈴音
「そんな事があったの?……」



「うん」



丁度その時チャイムが鳴る。

しばらくすると担任の教師が教室に入ってくる。


担任
「えー、今日からこのクラスに入る転校生を紹介する」



「え? 転校生?」


担任
「入って来なさい」



すると教室に入って来たのは今朝の少女だった。



「あ! あの子、今朝の!……」


鈴音
「え!?」


少女
「早乙女 春子(さおとめ はるこ)です」



ペコリと挨拶をする春子。


担任
「皆、仲良くな!
 えーと、席は夢野の隣が空いているな」



そして瞳の隣の席に着く春子。



「あたし夢野瞳。よろしく♪
 あ、今朝はホントにありがとう☆」


春子
「どう致しまして。
 こちらこそ、よろしく」



「(春子ちゃんかぁ……
 !!
 もしかしたら四人目の?……)」






第7話へ続く