にわかに信じ難い真実だが奈美には理解が出来なかった。


奈美
「でも、どうやってあのバケモノから、この妖精を守るって言うの?」



「それは……」


タウラル
「見つけたぞ!
 ここに居たのか!」



ププは再びストラップと成って『ケータイ戦士の証』に繋がる。



「奈美ちゃん、逃げて!」


奈美
「ええっ!? でも……」



そこへ後を追いかけて来た鈴音が追い付く。


鈴音
「瞳ちゃん!」



「鈴音ちゃん!
 奈美ちゃんをお願い!」


鈴音
「分かったわ!」


奈美
「え? 瞳!?
 鈴音ちゃん?」


鈴音
「奈美ちゃん! こっちよ!」



咄嗟に奈美は鈴音の方に駆け寄る。

しかし、鈴音と奈美が逃げようとした時、バリヤの様な物が立ち塞がった。


奈美
「何!? これ!?」


鈴音
「しまった!」



「閉じ込められた!?」



その様子を遠くで見ていたトルブが呟く。


トルブ
「関係の無い者まで閉じ込めてしまったが、
 まあ、いいだろう」



「こうなったら仕方ない」



瞳は何とかタウラルを振り切り奈美の側に駆け寄る。



「奈美ちゃん!
 これから目の前で起きる事は
 絶対に誰にも言わないって約束して!
 お願い!!」


鈴音
「!?
 瞳ちゃん、まさか!?」