校舎の物陰に隠れる瞳と奈美。


奈美
「一体、どうしたって言うの?」



「ええーっと、その……」



瞳が動揺している所へタウラルが現れた。


タウラル
「見つけたぞ!」


奈美
「何!? バケモノ!?」



「奈美ちゃん、逃げて!」


奈美
「ええっ!?」



「早く!」


奈美
「でも……」



「早く!!」



今度は奈美が咄嗟に瞳の手を掴む。



「え!?」


奈美
「一緒に逃げよう!」



「奈美ちゃん?」



懸命にタウラルから逃れようとする二人。

何処をどう逃げたのか分からず二人は再び校舎の物陰に隠れる。


奈美
「撒いたみたいね……」



「奈美ちゃん、実はさっきのバケモノの事なんだけど……」


奈美
「やっぱり何かあるのね?」



「うん……」



瞳は『ケータイ戦士の証』をポケットから取り出す。

ポンっと言う音と共にププはストラップから元の姿に戻る。


奈美
「!?
 ぬいぐるみ!?」


ププ
「ぬいぐるみじゃないププ。
 パケット妖精のププだププ」


奈美
「ええ!?」



「驚いたでしょ?
 でも、これは本物なの!
 あのバケモノはダークソルジャーって言うんだけど、
 このププが狙われているの!」


奈美
「どういう事!?」