「志保〜〜、算数教室別れてやるみたいだよ」
「あ…うん」
「志保ちゃんはステップクラスとハードクラス、どっちに行くの?」
「私は算数嫌いだからステップクラスかな」
「ねぇ志保、」
「志保ちゃんってさ、」
「晃平とどうなったの?」
「…」
「志保ちゃん確か晃平君の事好きなんだよね?」
「晃平君志保ちゃんの幼なじみだし、晃平君も志保ちゃんのことすきみたいだし」
「良い感じに見えるけど…」
「「結局どうなの!???」」
「ごめんね、私もう好きな人なんて作らないって、決めてるんだ。晃平も今は何とも思ってないの」
「フラれちゃったの?」
「そういう訳じゃ無いけどね」
あの時は
小学5年生の自分ながら、かなり冷静な判断が出来たもんだと、今でもびっくりする。


