特別機関『GQ』!!ｰsecondｰ

「いや、能力はまだいい。では次、新入生の諸君！よろしく頼むよ。」

その言葉に、一番前に座っていた目隠しをしていた少女が立ち上がる。

「う、打取茉希です。先輩方、よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げたその子は、少しはにかんで着席した。

「か、かわいいいいい！！」
「純うるさい。はい、次の子」

次は同じ顔をした男女が立ち上がった。

「菊葉創介です」
「菊葉灯里です」
「見ての通り、俺たちは双子です」

身長はさすがに創介君の方が高いが、顔はそっくりだった。

「…ん？菊葉って、あの菊葉グループか？」
瑠都が尋ねると
「あ、そうです」
にこやかに灯里ちゃんが返す。
「てことはお嬢様と御曹司！？」
「でもそんなことはお気になさらず普通に接してくださいね」
そうは言われてもやはり少し身構えてしまう。

慣れて普通に接することができるのはもう少し先になりそうだなぁ…。