「こんにちはー!」
ガラリと勢い良く扉を開ける。
新しいGQのメンバー達はおとなしく着席していた。
「あれ…大人しい子たちだなぁ」
「入学初日なんてこんなもんでしょ。早く入ってよ純」
「あ、ごめんごめん」
黒板の前に全員で並び、私たちの一番後ろには総監が立った。
「諸君、彼らが現在のGQメンバーであり、君らの先輩にあたる。じゃあ自己紹介してもらおうか、純君から」
「はーい。速水純です!これからよろしく!」
私は妹の方を見ないようにしながら挨拶をした。
家族の前で改めて自己紹介って恥ずかしい…!
「内田心です」
「天道弥生よ!」
「阿仁間瑠都、よろしくな」
全員が自己紹介を終えたところで、心が総監に尋ねる。
「…能力、言った方がいいですか?新入生達は気になってるみたいですけど」
その言葉に新入生達は少し騒ついた。
心の能力を知っている由音は普通だ。


