「心さん、さっき気を失ったの覚えてますよね?」
「ええ、でもあれは気を失ったというより…」
「そう、眠らせました。私が子守唄を歌って」
淡々と説明するその姿は、私よりしっかりして見える。
「私は歌詞や歌に込められた意味で人を動かすことができます。子守唄だったら人を眠らせることができるし、失恋ソングを歌えば人を泣かせることができるというように」
「質問!さっきの時々言葉でっていうのは?」
弥生が手を挙げる。
「歌だとあまり感情を込めなくても人はその通りに動いてくれるんですが、言葉だけとなると私の気持ちが相当こめられてないと人を動かせません」
その言葉に疑問を抱く。
「じゃあさっき私が操られたのは…」
「本気でお姉ちゃんにいい加減にしてほしい、席にもどってほしいと思ったから」
「由音ちゃん冷たい!!!」
泣くふりをする私を由音は無視する。
「歌わないと発動しない能力なので警察の方が調査しても私の能力がわからなかったんだと思います。つけられてると気づいてから歌わないようにしてましたし、あの時」
「なーるほどなあ」
瑠都が小さく拍手をする。
「ええ、でもあれは気を失ったというより…」
「そう、眠らせました。私が子守唄を歌って」
淡々と説明するその姿は、私よりしっかりして見える。
「私は歌詞や歌に込められた意味で人を動かすことができます。子守唄だったら人を眠らせることができるし、失恋ソングを歌えば人を泣かせることができるというように」
「質問!さっきの時々言葉でっていうのは?」
弥生が手を挙げる。
「歌だとあまり感情を込めなくても人はその通りに動いてくれるんですが、言葉だけとなると私の気持ちが相当こめられてないと人を動かせません」
その言葉に疑問を抱く。
「じゃあさっき私が操られたのは…」
「本気でお姉ちゃんにいい加減にしてほしい、席にもどってほしいと思ったから」
「由音ちゃん冷たい!!!」
泣くふりをする私を由音は無視する。
「歌わないと発動しない能力なので警察の方が調査しても私の能力がわからなかったんだと思います。つけられてると気づいてから歌わないようにしてましたし、あの時」
「なーるほどなあ」
瑠都が小さく拍手をする。


