特別機関『GQ』!!ーsecondー

「詳しく説明をさせてもらいますね」

灯里ちゃんが笑いながら続ける。

「私の変装の能力の部分は私だけじゃなくて人にもできます。つまり、速水先輩を内田心先輩の姿にすることが可能です。ただし変装できるかどうかは私が変装したいと思う人物の姿を、写真でも何でもいいので見たことがあるかどうかです」
「知らない人にはなれないってことかあ」
「そうです。また、自分自身だと変装する時に体格も変えられるんですが、人にさせる時は体格と声まではカバーできません。だから速水先輩を体格の似てる内田先輩の姿にすることはできますが、阿仁間先輩にはできません。顔だけならできますけどね」
「え、さらっとすごいこと言ってない?灯里ちゃん自身が変装する時は体格も変わるの?」

灯里ちゃんはにこりと笑ってから突然その場にしゃがみこむ。
立ちあがった時には警視総監がいた。
警視総監そのものだった。

「こんな風に」
「おお…すごい…けど」

灯里ちゃんの変装はその人物になれるだけ。服装は変わらない。
私達の前には女子高生の格好をした警視総監が立っている状態だ。

「控え目に言ってもキモいな」
「ひどくない!?」

総監は抗議の声を上げるが

「似合ってると思ってるんですか?」

弥生の言葉に口を閉じた。
実際キツイ。