ふと、真っ二つになった屋敷の反対側、弥生達がいない方、に目を向ければそこには由音と宮原さんがいた。
「あなた、菊葉灯里ちゃんね!」
目の前の心にそう言うと、心は苦笑いを浮かべた。
「ばれましたか」
声が心のものではなく、灯里ちゃんのものになる。
「すっきりした!じゃあ私弥生達と合流するから!」
「そう簡単にいかせませんよ!打取さん!」
その声に反応してか、弾が飛んでくる。
「無駄だよ」
ひょいと避けてから、弾が飛んできた方向を見定める。
弾はどうや屋敷の方から飛んできたようだった。
屋敷に駆け寄り
「ごめん弥生!瑠都!もう少し待ってて!」
真っ二つに割れた箇所から屋敷に入り、近くの階段を駆け上がる。
「屋敷が二つに割れちゃったから手間がかからなくていいねえ」
打取さんが場所を移動していたとしても、屋敷が割れた今としては進行方向の選択肢などない。しかもどちらに行っても行き止まりだ。
「では行きます…っか!」
走り出して数秒後、またもや弾が飛んできた。
「こっち方向であってるみたいね」
弾をよけながら確実に打取さんに近づいていく。
そしてついに姿を捉えた。と同時に床を蹴って
「捕まえた!」
打取さんの持つ銃を叩き落とし、彼女の手を握る。
打取さんは大きく目を見開いた。
「すごい…ですね」
「へへっありがとう!」
床におちた銃を拾い上げ、
「じゃあ私は弥生達のところ行くね!」
再び走り出した。
ぽかんとしている打取さんの姿がどんどん小さくなっていった。
「お待たせ!」
「遅い!」
「ごめんごめん…って、なんか屋敷と屋敷の間、広がってない?」
「大きな音が必要でね…」
弥生は床に手をつけ、由音から目を離さずに答える。
「あなた、菊葉灯里ちゃんね!」
目の前の心にそう言うと、心は苦笑いを浮かべた。
「ばれましたか」
声が心のものではなく、灯里ちゃんのものになる。
「すっきりした!じゃあ私弥生達と合流するから!」
「そう簡単にいかせませんよ!打取さん!」
その声に反応してか、弾が飛んでくる。
「無駄だよ」
ひょいと避けてから、弾が飛んできた方向を見定める。
弾はどうや屋敷の方から飛んできたようだった。
屋敷に駆け寄り
「ごめん弥生!瑠都!もう少し待ってて!」
真っ二つに割れた箇所から屋敷に入り、近くの階段を駆け上がる。
「屋敷が二つに割れちゃったから手間がかからなくていいねえ」
打取さんが場所を移動していたとしても、屋敷が割れた今としては進行方向の選択肢などない。しかもどちらに行っても行き止まりだ。
「では行きます…っか!」
走り出して数秒後、またもや弾が飛んできた。
「こっち方向であってるみたいね」
弾をよけながら確実に打取さんに近づいていく。
そしてついに姿を捉えた。と同時に床を蹴って
「捕まえた!」
打取さんの持つ銃を叩き落とし、彼女の手を握る。
打取さんは大きく目を見開いた。
「すごい…ですね」
「へへっありがとう!」
床におちた銃を拾い上げ、
「じゃあ私は弥生達のところ行くね!」
再び走り出した。
ぽかんとしている打取さんの姿がどんどん小さくなっていった。
「お待たせ!」
「遅い!」
「ごめんごめん…って、なんか屋敷と屋敷の間、広がってない?」
「大きな音が必要でね…」
弥生は床に手をつけ、由音から目を離さずに答える。


