「心、どこに打取さんいるの?」
弥生たちが心と別れ、屋敷内を駆け回っている頃、そんなことになっているとはつゆ知らず
「ここにいれば撃ってくるわよ」
目の前にいる心を本人だと信じて疑わずに私は庭にいた。
「撃ってくるわよって…。撃たれなきゃいけないの私…。ところで何もないねー本当に」
「そうね」
「さあて打取さんはどこかなっと…」
「純、あなた何も武器持ってないわよね?」
「何を今更、いつもそうじゃない。まあ時々は持つけど…メインは犯人の奪って使うでしょ、私」
「…そうね」
心がにこりと笑う。
「…それにこんな石でも私には武器になるよ」
足元の小さな石を拾い上げ、ぽんと心に向かって放る。
心はそれをキャッチしてまじまじと見つめた。
「心?」
「なあに?」
「…あなた、誰?」
私の問いかけに目の前の心は目を見開く。
「何言ってるのよ」
「んー、なんか言葉遣いが優しい気がして…」
「…そう?」
心はぎこちない笑みを浮かべる。
なんとなく、本当になんとなく聞いただけだったのに、疑いはますます大きくなっていった。
「…それに、石を投げたとき、右手で取った。心は、左利きじゃなかった?」
「……っ打と」
打取さんの名前を呼び終わる前に心のすぐ目の前まで移動し、口を優しく押さえる。
「ボロ出ちゃったね。心は左利きじゃないよ。右で合ってる。まあ、GQ入ってからは両方使えるけど。さて、あなたは誰?」
そう問いかけたと同時に私の背後にある屋敷から大きな音がした。
振り返ると屋敷は真っ二つに割れている。…いや、よくよく目を凝らして見れば、割れているのではなく、『横に伸びている』のだとわかった。
「バカ純ー!!!!!それは偽物の心よ!!!!!!さっさとこっちこいバカ!!!!」
弥生の言葉が庭中に響き渡る。
「何よ弥生のバカー!!!!せっかく私がかっこよく決めてたのにー!!!」
「速水はやくしろ!!!!!」
「瑠都まで…!くっ、わかったわよ!!」
弥生たちが心と別れ、屋敷内を駆け回っている頃、そんなことになっているとはつゆ知らず
「ここにいれば撃ってくるわよ」
目の前にいる心を本人だと信じて疑わずに私は庭にいた。
「撃ってくるわよって…。撃たれなきゃいけないの私…。ところで何もないねー本当に」
「そうね」
「さあて打取さんはどこかなっと…」
「純、あなた何も武器持ってないわよね?」
「何を今更、いつもそうじゃない。まあ時々は持つけど…メインは犯人の奪って使うでしょ、私」
「…そうね」
心がにこりと笑う。
「…それにこんな石でも私には武器になるよ」
足元の小さな石を拾い上げ、ぽんと心に向かって放る。
心はそれをキャッチしてまじまじと見つめた。
「心?」
「なあに?」
「…あなた、誰?」
私の問いかけに目の前の心は目を見開く。
「何言ってるのよ」
「んー、なんか言葉遣いが優しい気がして…」
「…そう?」
心はぎこちない笑みを浮かべる。
なんとなく、本当になんとなく聞いただけだったのに、疑いはますます大きくなっていった。
「…それに、石を投げたとき、右手で取った。心は、左利きじゃなかった?」
「……っ打と」
打取さんの名前を呼び終わる前に心のすぐ目の前まで移動し、口を優しく押さえる。
「ボロ出ちゃったね。心は左利きじゃないよ。右で合ってる。まあ、GQ入ってからは両方使えるけど。さて、あなたは誰?」
そう問いかけたと同時に私の背後にある屋敷から大きな音がした。
振り返ると屋敷は真っ二つに割れている。…いや、よくよく目を凝らして見れば、割れているのではなく、『横に伸びている』のだとわかった。
「バカ純ー!!!!!それは偽物の心よ!!!!!!さっさとこっちこいバカ!!!!」
弥生の言葉が庭中に響き渡る。
「何よ弥生のバカー!!!!せっかく私がかっこよく決めてたのにー!!!」
「速水はやくしろ!!!!!」
「瑠都まで…!くっ、わかったわよ!!」


