「悪いんだけど宮原さん、それ以上近づかないでもらえる?でないと…」
「でないとどうなるんですか、天道先輩?」
「ちょっと大変なことになるから」
にこりと強がった笑みを浮かべた。
そうしながらも、どうにかして速水純と連絡を取る手段を考え込む。
無線は役立たずでこちらから声をかけることは不可能か…と弥生が考えていた時、ふとあるものが視界に入った。
それは、弥生の近くに飾られた花だった。
その花を見て和やかな気分になった弥生は気づく。花があるというのに、その香りがまるでしないことに。
そして、その花は弥生達が走ってくる道の至る所にあったこと。
その一方で弥生達が待機していた部屋の近くには無かったこと。
そして…純が移動してしばらくしたら無線が繋がらなくなったこと。
「まさか…まさか…!」
すぐさまその花を抜き取ると
「やっぱり…」
花は造花で、その根元は機械だった。
恐らく無線の電波妨害のもの。
「これのせいで無線が繋がらなかったのね…。じゃあこの機械を全部壊せばきっと…!」
「あらまあ、ばれてしまいました。では早めに畳み掛けましょうか」
「了解」
宮原さんの声に反応した由音が深呼吸をする。
宮原さんは耳を塞いだ。
その光景をみた弥生は咄嗟に
「瑠都!何かにしがみついて!!」
窓の外から日光を集め、床に手をつき
「『光合』!!」
能力を発動させた。
「でないとどうなるんですか、天道先輩?」
「ちょっと大変なことになるから」
にこりと強がった笑みを浮かべた。
そうしながらも、どうにかして速水純と連絡を取る手段を考え込む。
無線は役立たずでこちらから声をかけることは不可能か…と弥生が考えていた時、ふとあるものが視界に入った。
それは、弥生の近くに飾られた花だった。
その花を見て和やかな気分になった弥生は気づく。花があるというのに、その香りがまるでしないことに。
そして、その花は弥生達が走ってくる道の至る所にあったこと。
その一方で弥生達が待機していた部屋の近くには無かったこと。
そして…純が移動してしばらくしたら無線が繋がらなくなったこと。
「まさか…まさか…!」
すぐさまその花を抜き取ると
「やっぱり…」
花は造花で、その根元は機械だった。
恐らく無線の電波妨害のもの。
「これのせいで無線が繋がらなかったのね…。じゃあこの機械を全部壊せばきっと…!」
「あらまあ、ばれてしまいました。では早めに畳み掛けましょうか」
「了解」
宮原さんの声に反応した由音が深呼吸をする。
宮原さんは耳を塞いだ。
その光景をみた弥生は咄嗟に
「瑠都!何かにしがみついて!!」
窓の外から日光を集め、床に手をつき
「『光合』!!」
能力を発動させた。


