特別機関『GQ』!!ーsecondー

「さーて、これからどうするかなぁ」

廊下を歩きながらそんなことを漏らす。
狙撃は止んでいて、打取さんがどこにいるのか検討をつけることすらできなくなってしまった。
加えて無線の故障。

「これじゃあ皆と連絡取れないなぁ」
「純?」

その声に振り返ると、そこには心がいた。

「心!良かった!どうしようかと思ってたんだよね!」
「無線が壊れるなんて参ったわね」

心もイヤホンから絶え間無く流れるノイズ音に嫌気がさしていたのか、その耳にはイヤホンがついていなかった。

「ところで純、打取さんは?」
「私が着いたときにはもういなかった。後輩の部屋には創介君しかいなかったし、指輪も持ってなかったよ」
「そう…」

心がグルリと辺りを見回す。

「こっち側…後輩たちの部屋側、何か変じゃない?」
「へ?」
「違和感…みたいなのが…」
「そう?全然感じなかった」
「…あんた、それでGQなの?」

心が盛大にため息をつく。
私が笑ってごまかすと

「…ま、いいわ。瑠都と弥生と合流しましょう」
「あ、そういえば二人は?」
「無線が壊れたから、私と純、瑠都と弥生っていう風にペアで動くことにしたのよ。一人じゃ危ないから」
「そっか」
「あの二人のことだから…庭にでも向かったかしらね。とりあえず庭に行きましょう」
「はーい」

そして私と心は庭へと向かう。